2026年5月30日

健康経営のKPI
小企業が測るべき5つの指標と計測方

KPIダッシュボードのイメージ

「健康経営をやっているが、効果が見えない」
「経営判断に使える指標がほしい」
「複雑な計測は中小企業には無理」
本記事では、中小企業でも低コストで取れる5つのKPIと、その活用方法を整体師の現場視点で解説します。「測る」が「続く」につながります。

なぜ健康経営にKPIが必要なのか

KPIなき施策は「やった感」だけで終わる経営者として打ち手を続けるか、変えるか判断するには指標が不可欠です。

大企業のような複雑な指標は不要。中小企業でも「シンプル・継続可能・経営判断に直結」5つに絞れば、十分なPDCAが回せます。

小企業が測るべき5つのKPI

① 欠勤率(アブセンティーズム)

体調不良による欠勤日数÷総労働日数。月次で計測することで、季節要因・施策効果が見える化します。

計測手段:勤怠管理ツール(freee勤怠・KING OF TIME など)の欠勤理由集計

② プレゼンティーズム(出社時の生産性低下)

「不調を抱えて出社」している状態。四半期に1回のセルフ申告アンケート計測可能。

計測手段:WHO-HPQ短縮版(5問)Googleフォーム無料

③ 健康診断有所見率

健診で「要再検査・要指導」と判定された人の割合。年1回・経年比較トレンドを掴みます。

計測手段:健診業者から提供されるサマリー(無償)

④ ストレスチェックの高ストレス者率

50人以上の事業所は法定義務。50人未満も努力義務化の流れ。年1回・部署別見ると組織課題が浮かぶ。

計測手段:厚労省提供の無料WEB版ツール

⑤ eNPS(社員推奨度・エンゲージメント)

「家族や友人に職場を勧めたいか」を-100〜+100で計測。定着率の先行指標なります。

計測手段:Googleフォーム1問・四半期1回

KPI運用の3原則

データを見ながら議論するチーム

① 完璧を目指さない

大企業のような複雑な指標体系は不要。「ザックリ計測・継続」中小企業の正解です。

② 経営会議で必ず触れる

月次or四半期で経営会議のアジェンダに入れる。「測って終わり」を避ける仕組み大事。

③ 数字より「物語」を見る

数値だけでは現場の実態が見えない。整体師・産業医・部署長からの定性情報必ずセットで。

KPIごとの目標値の目安

KPI初期目標ベンチマーク
欠勤率前年比10%減業界平均1〜3%
プレゼンティーズム四半期で改善傾向WHO-HPQ平均値
有所見率前年比5%減業種・年代で異なる
高ストレス者率10%以下全国平均10%前後
eNPS±0以上→+20を目指す日本平均は-50前後

整体師の現場視点:「数字を測る前」に現場で答えは出ている

KPIは大事。でも、出張整体の現場で社員と話すと、「数字を見るまでもなく分かる組織の状態」あります。

体が固まっている社員が多い職場。表情が暗い職場。会話のない朝礼。こうした「肌感覚」は数字よりも先に組織の状態を語りますKPIと整体師・産業医の現場感をセットにすると、組織健康度の解像度が上がります。

よくある質問

Q. 5つ全部やるのは大変では?

A. まずは欠勤率+eNPSの2つから始めるのがおすすめ。月10分の集計で始められます。

Q. 数字が悪い時、社員にどう開示する?

A. 数字の悪さを「会社の課題」として共有し、解決策を一緒に考える姿勢が大切。隠すと組織の信頼が下がります。

Q. 健康経営優良法人の認定にも使える?

A. はい。ブライト500・ネクスト500の申請にKPI実績加点要素になります。

まとめ:KPIは「経営判断を変える道具」

KPIは飾りではなく、経営判断を変えるためのデータ。中小企業でも5つの指標を月10分測れる仕組みは作れます。

「測る」「振り返る」「打ち手を変える」のサイクルが、健康経営を本物にします。今日から1つ、計測を始めてみてください。

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